いまだからこそ見直すべきBCP対策の重要性

公開日:2021.3.10
更新日:2023.9.19

不測の事態に備えるBCP対策

新型コロナ感染拡大の影響により、不測の事態に備えた事業継続計画の在り方が注目されています。本記事ではパンデミックや自然災害、テロなどの緊急事態において、事業への影響を最低限にとどめるために何をしておくべきなのか、BCP対策の重要性についてご紹介します。

BCP対策とは

 BCP とは、Business Continuity Plan(事業継続計画)の略であり、パンデミックや自然災害やテロなど不測の事態において、事業を継続するための方法などを取り決めた計画を指します。

 単純な防災対策では、人命や資産の保護を重点に置きますが、BCP対策では事業が「継続」できるかに重きを置きます。通常のオフィスやシステムが利用できない事態に陥ったとしても、なるべく早く体制を復旧し事業を続けるためにあらかじめ具体的な計画を定めておく、ということです。

BCP対策の重要性

BCP対策の重要性

 2020年新型コロナ感染拡大により全国で緊急事態宣言が発令され、多くの企業では出社を制限しなければならない状況に陥りました。今までリモート勤務を想定していなかった企業は、社内サーバーへのアクセス方法や業務システムクラウド化等多くの業務見直しが急ピッチで進められたのではないでしょうか。

 今回突如として起きた出社制限のように、大雨による洪水や大規模な地震が起きた場合、今の体制のまま事業は継続できるでしょうか?もしくは体制を復旧し事業を素早く再開できるでしょうか?BCP対策は業種や企業規模を問わず、常に検討すべき問題なのです。

いまだからこそ見直す3つのBCP対策

リモート業務可能な環境づくり
「家からでは確認できない資料がある…」
「はんこを押す/貰うために出社しなければいけない…」

 社内に行かなければ見ることのできない書類や、紙ベースでの稟議フロー、社内でしか使えない業務システムがある等の場合、業務を回すために必ず出社しなければいけません。すべての業務を置き換えることは難しいですが、紙書類のデータ化やシステムのクラウド化など、限定的にリモートでも作業が行える環境を整えましょう。リモート環境の整備はBCP対策だけではなく、働き方改革にも繋がります。

コミュニケーション方法の確立
「あのプロジェクト、期日まではまだ時間があるけど進捗が気になる…」
「課員のスケジュールを知りたいが、それぞれにいちいち聞くのは面倒…」

 自席であればすぐに声を掛けて聞けるようなことを、メールや電話で聞くのは手間がかかります。しかし、それぞれの状況を把握せず認識違いがあった場合、思わぬところで問題が発生する可能性があります。スケジュール管理・共有機能やチャット機能があるシステム・ツールを利用することで、課内のスケジュール把握や密な声掛けを実現することが可能です。

社内データのバックアップ体制
「社屋の火災で保管していた紙資料が消滅してしまった…」
「サイバー攻撃で企業データを消去されてしまった…」

 自然災害だけではなく、火災やサイバーテロなどの人災により企業データが失われる可能性があります。常日頃から、重要な企業データはバックアップを取っておく習慣をつけましょう。営業時間外に毎日自動でバックアップをとるシステムがあれば、業務中のシステム負荷に影響を与えることなく最新情報を保存することが可能です。

BCP対策を可能にしたシステム導入事例

 BCP対策は何かが起こってしまってからでは出来ません。通常通り事業活動が出来ているときにこそ、有事の際の対処について企業としての方向性をまとめるべきでしょう。

 BCP対策の推進資料として、事業経営におけるリスクマネジメントの役割やBCP対策に役立つシステム選定のポイント、注目されている「クラウド」を利用したBCP対策のメリットをわかりやすくまとめた資料をご用意いたしました。無料でダウンロード頂けますので、是非ご覧くださいませ。

 また、内田洋行ITソリューションズでは、建設業向けERPシステム「PROCES.S」を実際に導入し、2020年の新型コロナウイルス感染拡大という緊急事態に対応された企業事例がございます。皆様のご参考となれば幸いでございます。

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