日本では、2020年3月にサービスが提供開始した5G。今後の動向が注目されています。

5Gとは？

5G（ファイブジー）とは、「5th Generation」の略語で、第5世代移動通信システムのことを意味します。
5Gの特徴は大きくわけて以下の3つです。

① 高速で大容量の通信ができること
② 信頼性が高く、低遅延の通信ができること
③ 多数端末の同時接続ができること

4Gによりスマートフォンが広く一般に普及しましたが、今後5Gが普及していくと、スマートフォンだけでなくあらゆる端末がアプリ等のシステムと連携していくことが予想されます。

5Gの建設業界への影響

建設機械の遠隔自動操縦の実現

現場映像と機械の操作を遅延なく行う必要がある建設機械の遠隔自動操縦は、4Gの通信技術では限界がありました。
5Gでは大容量のデータを遅延なく伝達することができますので、自宅やオフィスなど安全な場所からの遠隔操作も可能になります。

ドローンによるリアルタイム解析の実現

従来ドローンを使って測量解析を行う場合、ますドローンを回収してデータを取り込む必要がありました。
5Gではリアルタイムで大容量のデータを伝送できるので、ドローンで撮影しながら送られてくる3次元データを即時に解析したり、図面化したりできるようになります。

VRによる提案力の強化

建設業界で注目を集めている「BIM」や「VR」は、作業効率の向上だけでなく施主に対する提案力やインパクトの強化も期待されています。
従来VRを視聴するには高性能のパソコンに繋がった専用のゴーグルが必要でしたが、5Gに対応したスマートフォンがあれば、スマートフォンとつなぐだけでVRの視聴ができる安価なVR用ゴーグルが開発されつつあるそうです。
5GとこうしたVR機器が普及すれば、建設業界での提案手法は一変するかもしれません。

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