同じ会社内では「お疲れ様です。」、社外では「お世話になっております。」等、ビジネスにおいて場面場面でお馴染みの挨拶があるかと存じます。今回ご紹介する「ご安全に」は、建設工事業のように常日頃危険と隣り合わせの職場で利用されている挨拶です。
「ご安全に」とは?
「ご安全に」とは、主に作業現場で使用される挨拶の一種です。危険な現場で仕事をする従業員同士が安全を啓蒙するために使用します。
「ご安全に」は、昔ドイツの炭鉱夫たちの間で使われていた「ご無事で!(グリュックアウフ)」という挨拶が由来とされています。日本では昭和28年に住友金属工業で「ご安全に!」が使われ、その後建設業をはじめとした各業界にて挨拶運動が広まったとされています。
安全を意識する「安全大会」
日常的に挨拶として「ご安全に」を利用する建設工事業ですが、安全に対する意識を高める為に行っている行事もあります。中央労働災害防止協会(中災防)が行っているキャンペーンである「全国安全週間」は、労働災害防止活動の推進を図り、安全に対する意識と職場の安全活動のより一層の向上に取り組む週間とされています。 昭和3年に第1回が実施されて以来、一度も中断することなく続けられ、2019年で第92回を迎えるようです。
他業種に比べて労働災害が多いとされている建設工事業では、この全国安全週間を迎える前に「安全大会」を開催します。「安全大会」とは会社や組織ごとに建設現場や製造現場など、労働災害が発生しやすい業界で、労働災害防止活動の活性化と安全衛生意識を促していくための取り組みです。企業によってその内容は変わるようですが、グループワークやチーム発表会等を取り入れ、現場に携わる様々な従業員の安全意識を高めるいい機会となっているようです。
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