国土交通省は建設業の生産性向上を目的として、ICT(情報通信技術)活用の取り組みを以前より行ってきました。平成24年度からスタートしたCIMでは試行事業を通じて段階的に検証が行われ、平成28年度からはi-Constructionとして発展しICTの活用がさらに拡大しています。
CIMとは?
CIM(Construction Information Modeling / Management)は、計画、調査、設計段階から3次元モデルを導入することにより、その後の施工、維持管理の各段階においても3次元モデルを連携・発展させて事業全体にわたる関係者間の情報共有を容易にし、一連の建設生産システムの効率化・高度化を図ることを目的とした取り組みを指します。建築分野で進められていたBIMに倣ってスタートしました。
CIMの導入においては、2次元図面から3次元モデルへの移行による業務変革やフロントローディングによって、合意形成の迅速化、業務効率化、品質向上、生産性向上などの効果が期待されます。
CIM導入のメリット
3次元モデルを利用する、と聞くと手に負える代物なのか、と不安に感じる方は少なくないと思います。CIMを導入することで、以下のようなメリットが期待できます。
- 共同作業により、説明のための資料作成が削減される。
- 共同作業により、ワンストップで意志決定が可能となり、手待ち時間が短くなる
- 並行作業により、離れた場所でも作業分担が可能
以前までの通常作業工程だと、途切れがちで孤立していた作業のせいで資料作成を余儀なくされ、意思決定に時間がかかり、1つの作業現場でなければ作業が進められない、といった問題があったかと思います。CIMを導入し並行・共同作業工程になれば、これらの問題を緩和することが可能になります。
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