引当金

引当金

会計用語として頻出する「引当金」は、業務で携わる方を除いてあまり聞きなじみのない言葉かもしれません。建設・工事業界に特有な「引当金」についてご紹介します。

引当金とは?

引当金とは、将来において費用又は損失が発生することが見込まれる場合に、当期に帰属する金額を当期の費用又は損失として処理し、それに対応する残高を貸借対照表の負債の部(又は資産の部のマイナス)に計上するものです。一般会計では、取り戻すことが困難である売掛金などの「貸倒引当金」や、将来の退職者への「退職給付引当金」等が相当します。

工事損失引当金とは?

一般会計に存在する引当金以外にも、建設・工事業界では特有の引当金が存在します。

例えば工事契約を締結した際に、工事を受注した企業はこの案件から得られる収益と発生するコストを見積もります。案件から発生するコストが収益を上回るのであれば、その案件は赤字ということになります。この赤字になった金額は、建設業会計上では負債に計上する必要があります。この金額のことを「工事損失引当金」といいます。

完成工事補償引当金とは?

建設業者が販売した建築物に欠陥があった場合に一定条件のもとに無償修理などの約定に基づいて保証することがあります。これにあたるのが「完成工事補償引当金」です。

一般会計で言うところの「製品保証引当金」と同様の趣旨といえます。

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