建退共

建退共

建設産業の労働者が就職先を検討する1つの基準として「退職金の支給」が注目されています。

建退共とは?

建退共とは、建設業の事業主が運営団体と退職金共済契約を結んで共済契約者となり、建設産業で働く労働者を被共済者として、その労働者が働くことをやめたときに、運営団体が直接労働者に退職金を支払うという制度です。

退職後の金銭の受け取りは、運営団体から元労働者となるため、加入企業は退職金の支給に関わることはありません。

建退共の背景

他産業の労働者の場合、多くは同じ事業所で継続して働き、退職金もその事業所ごと支給を受けます。
しかし、建設産業の労働者は現場や事業所を頻繁に変えながら働くことが多いため、事業所ごとの退職金の支給対象とはなりにくいという面があります。

このため建退共では、事業所ごとではなく、建設産業全てが制度の対象となっており、事業主が共済手帳に証紙を貼付することをもって掛金を積み立てます。労働者は共済手帳の交付を受けていれば、いつ、どこの現場・事業所で働いても、事業主や元請に証紙の貼付を求めることで、働いた日数に応じた掛金をきちんと加算して、退職時には「建設産業で働いた期間」をまとめて退職金の支給対象とすることができます。

【参考文献】

・全建総連「建退共/建退共制度の仕組み」より
http://www.zenkensoren.org/news_page/kentaikyo_06/

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