未成工事受入金


建設業における会計処理や仕訳においては一般の商品売買業などとは異なる勘定科目を使用します。

未成工事受入金とは?

建設業会計における『未成工事受入金』勘定とは、工事の完成・引渡前に請負代金の一部を発注者から受領した場合に使用する流動負債の勘定科目で、一般会計における『前受金』に相当するものです。

未成工事受入金のポイントと仕訳例

未成工事受入金を使用するのは、下記の条件に該当する場合です。

①当期に、ある工事について手付金または中間金として請求代金の一部を受け取った
②翌期にその工事が完成、引渡予定

決算時点では、売上を一部前受したとして「未成工事受入金」が貸借対照表の負債に計上されます。

<仕訳例>

翌期完成予定の請負代金1,000,000円の工事について、今期に200,000円の手付金を受け取った場合。

・手付金受取時(当期)

借方 金額 貸方 金額
現金預金 200,000 未成工事受入金 200,000

・完成/引渡時(翌期)

借方 金額 貸方 金額
完成工事未収入金 800,000 完成工事高 1,000,000
未成工事受入金 200,000

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