建設工事業界における勤怠管理の場面では「出面(でづら・でめん)」という言葉が出てくる場面は少なくありません。
出面(でづら・でめん)とは?
出面とは、建設工事現場に出た労働者(鳶をはじめとする大工・左官など職種別労働者を含む)の一日当たりの人数のことをいいます。日雇い労働者に支払われる日当のことをさす場合もあります。「でづら」や「でめん」と読み方は人によって違うことがあります。一般用語における「顔出しすること」とは意味合いが異なります。
また、出面表と呼ばれるものは会社によって用途が異なり、出勤簿として扱う場合やスケジュール帳として扱う場合などがあります。企業によって内包する意味合いが変わるので、それぞれの社内的取り扱いを知っておく必要があるでしょう。
出面をとる目的とは?
現場では「無災害記録」というものをつけています。実際の現場で何人働いて(何時間働いて)無災害が続いているか?という記録ですが、この記録は月ごとに会社に報告するため出面をとる必要があります。
また、新人にあえて出面をとらせることがあります。これは作業の工程を管理するための基礎資料を、実感することができるためと考えられます。新人が、「今日はこれだけの作業があって、〇〇日以内に終わらせるためには何人の職人が必要か?」を考えるためには、実際に出面をとることで感覚を掴むことが有効であるという考えもあるのです。
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