でんさい

「手形」から新たな決済手段である「電子記録債権」への移行が進められています。

でんさいとは?

でんさい』とは、株式会社全銀電子債権ネットワーク(通称:でんさいネット)が取り扱う電子記録債権のことをいいます。
電子記録債権とは、従来の手形・指名債権(売掛債権等)とは異なり、電子債権記録機関の記録原簿に電子記録することによって発生する金銭債権で、手形・指名債権のデメリットを克服した金銭債権とも言われています。

でんさいの4つのメリット

① コスト削減

手形と異なり、印紙税は課税されません。また、領収書の郵送も不要となりますので、郵送料が削減されます。

② 事務負荷軽減

手形への記入・押印・取立依頼等の事務負荷が軽減されます。
支払期日になると口座に自動的に入金されますので、面倒な取立手続きは不要です。
手形、振込、一括決済など、複数の支払い手段を一本化すれば、さらなる効率化が図れます。

▼ 支払利用の場合

▼ 受取利用の場合

③ リスクの低減

現物がないためペーパーレス化にもなり、盗難・紛失リスクを低減します。災害時にも安心です。

④ 資金繰り円滑化

取引金融機関で支払期日前に資金化することが可能です。
分割して譲渡や割引することで、債権を資金繰りのために有効活用することができます。

でんさいネットの取引イメージ

でんさいネットの取引イメージです。(譲渡を行わない場合)

でんさいネットの特徴

でんさいネットの特徴は、以下の3点です。

① 手形的利用

  • 中小企業の資金調達を円滑化するため、最も汎用的な利用方法として現行の手形と同様の利用方法を採用
  • 手形の取引停止処分制度と類似の制度を整備

② 全銀行参加型

  • 銀行の信頼・安心のネットワークのもとで社会インフラとして利用できるよう、全銀行参加型を採用
  • 既存の銀行間の決済システムを利用し、確実に資金回収できる仕組みを提供

③ 間接アクセス方式

  • 金融機関を経由してでんさいネットにアクセスする方式で、現在利用している金融機関をそのまま利用可能
  • 金融機関の創意工夫により、利用者のニーズにあったサービス提供ができる仕組み
【参考文献】

・でんさいネット https://www.densai.net/

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