都市のヒートアイランド現象に対して、建造物は多面的な影響を及ぼしていると考えられています。
ヒートアイランド現象とは?
ヒートアイランド現象とは、郊外に比べて都市部ほど気温が高くなる現象を指します。
ヒートアイランド現象は熱中症の増加や冷房負荷増大によるエネルギー消費量の増加、都市型集中豪雨の原因など、都市部の生活に様々な影響を及ぼすことが懸念されています。このため、道路の路面温度を下げる舗装の施工や、ビルの屋上緑化など、各建設工事企業によるヒートアイランド対策が進められています。
具体的なヒートアイランド対策
屋上緑化・壁面緑化
屋上緑化や壁面緑化は、表面温度の上昇を抑えることで気温上昇を抑制するとともに、居室内への熱の侵入を低減し、空調エネルギー消費を削減します。
保水性舗装・建材
保水性舗装は、アスファルトに吸水・保水性能を持つ保水材を充填し、降雨や散水により保水材に吸水された水分が日射を受けて蒸発し、水の気化熱により路面温度の上昇を抑え、周辺の気温上昇を抑制する技術です。
高反射率塗料
高反射率塗料は、太陽光の中でも赤外線領域を効率的に反射する特殊な顔料や材料を塗布もしくは充填することで、表面温度の上昇を抑え、周辺の気温上昇を抑制します。また、建物の屋上や屋根面に塗布することで、居室内への熱の侵入を低減し、空調エネルギー消費を削減します。
【参考文献】・建物に対するヒートアイランド対策技術の導入 環境省より
https://www.env.go.jp/air/life/heat_island/manual_01/05_chpt3.pdf
・ヒートアイランド現象ってなに? 東京都環境局より
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/kids/climate/what_heat_island.html
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