i-Construction(アイ・コンストラクション)

i-Construction(アイ・コンストラクション)

国土交通省では、「ICTの全面的な活用(ICT土工)」等の施策を建設現場に導入することによって、建設生産システム全体の生産性向上を図り、もって魅力ある建設現場を目指す取組であるi-Construction(アイ・コンストラクション)を進めています。

i-Construction(アイ・コンストラクション)とは?

i-Construction(アイ・コンストラクション)とは、国土交通省が掲げる20個の生産性革命プロジェクトのうちの1つです。測量から設計、施工、検査、維持管理に至る全ての事業プロセスでICTを導入することにより建設生産システム全体の生産性向上を目指す取組みです。

現在(平成30年9月時点)では、11つのプロジェクトを追加した「国土交通省生産性革命プロジェクト31」として、i-Constructionの深化 × Open Innovationとされており、建設現場の生産性2割増を目標に建設工事業界のICT技術活用を推進しています。

建設現場におけるICT活用事例

●三次元測量を実現する建設用ドローン

「空の産業革命」と呼ばれるドローン(無人飛行体、UAV)は静止画・動画の撮影だけでなく、輸送や監視、農薬散布、プロモーション、エンタテインメントなど、さまざまなシーンで使われています。

ドローンは従来のラジコンに比べて安定性が優れており、操縦が容易であるため、活用の幅が急激に広がりました。建設現場では工事の工事の進捗管理や既存構造物の点検をはじめ、空撮写真を利用した現場の3Dモデル作成、さらには道路工事や造成工事などの切り土、盛り土の度量計算などさまざまな場面で施工管理や維持管理の業務を効率化しています。

●建設工事業における三次元データ活用 BIM/CIM

BIM
BIMは「Building Information Modeling(ビルディング・インフォメーション・モデリング)」の略称で、 建築分野 において3Dデータを作成し、3次元の形状情報に加え、名称や仕上げ、材料・部材の仕様・性能、コスト情報など、建物の属性情報を併せもつ情報モデル(BIMモデル)を構築することを指します。設計から施工、維持管理までの建築ライフサイクルのあらゆる行程でBIMモデルを活用することで、建築における業務の効率化を図ることができます。

CIM

CIMは「Construction Information Modeling(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)」の略称で、 土木分野 においてのBIMと同義です。調査・測量~設計~施工~維持管理のライフサイクルにおいて、3Dデータを活用することで、従来の業務の効率化をしたり、新たな価値を生み出す取り組みを指します。

公共事業の施工においてBIMやCIMの導入は既に検討されており、2018年9月3日(月)には第1回「BIM/CIM推進委員会」が開催されました。

●作業効率化を図るICT建機

ICT建設機械とは、MC/MG(Machine Contorol system/Machine Guidance system)を搭載した建設機械を指します。建設機械に3次元設計データを取り込み、排土板の機械操作ガイド(MG)、機械自動制御(MC)を行います。

ICT建機の導入によって、建機のオペレータ負担を減らし、工期の短縮や省人化を図ります。また、仕上げ精度向上によって手戻りの大幅な減少が期待されています。

i-Construction推進コンソーシアム

調査・測量から設計・施工・維持管理までのあらゆるプロセスでICT等を活用して建設現場の生産性向上を図る 「i-Construction」を推進するため、様々な分野の産学官が連携して、IoT・人工知能(AI)などの革新的な技術の現場導入や、3次元データの活用などを進めることで、生産性が高く魅力的な新しい建設現場を創出することを目的として、i-Construction推進コンソーシアムを設立します。

コンソーシアムは前項の目的を達成するため、最新技術の現場導入のための新技術発掘や企業間連携促進、3次元データ利活用促進のためのデータ標準やオープンデータ化、i-Constructionの海外展開など、i-Constructionの推進に資する取り組みを行います。

内田洋行ITソリューションズはi-Construction推進コンソーシアムに加入しています

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