小川建設工業株式会社
- 事業内容
- 総合建設業(土木工事業/建築工事業/建材物流業ほか)、自動車販売業、石油製品販売業
- 設立
- 1949年
- 資本金
- 9,000万円
- 社員数
- 132名(グループ関連会社を含む)
- 所在地
- 富山県下新川郡朝日町三枚橋6番地
- Webサイト
- http://www.ogawa-gp.co.jp/index.html
- 導入システム
- 建設業ERPシステムPROCES.S
小川建設株式会社は1924年に土木建築業で創業、1949年に法人化し、2024年には創業75周年を迎えた。経営理念に「協存共栄」を掲げ、地域と共に歩み、地域社会の発展に貢献し続けている。
町立図書館や道路工事などの土木・建築事業を主軸に、骨材・生コンの製造販売、廃材リサイクル、建材運送といった関連事業も広く展開。さらに、自動車販売・整備、ガソリンスタンド経営、朝日町と連携した定住促進のためのアパート賃貸事業など、多様な事業を手がける「小川グループ」として成長した。
社会情勢が目まぐるしく変化する現代においても、幅広い事業展開によって、地域社会に必要とされる企業であることが、同社の大きな強みである。

△ 生コン製造

△ 自動車部
小川建設株式会社では、長年にわたりオフィスコンピュータ(オフコン)を利用していました。しかし、法改正のたびにシステム改修が必要となり、多大な労力と時間を費やしていました。そのような状況に、オフコンでの業務処理の限界を痛感。新システムの導入を検討することにしました。
そこで、以前からシステムサポートで頼りにしていた内田洋行ITソリューションズ(以下、ITS)に相談。建設・工事業ERPシステム「PROCES.S」を中心に、販売管理は自社に合わせた独自のシステムを導入することに。現在は、事業をまたいで会計や工事管理システムが一括管理できるようになり、大幅な作業効率化と社員の負担軽減が実現。さらに、トラブル発生時にはITSのサポート対応が受けられ、現場社員の安心感につながっています。
システム導入の課題と効果
導入前の課題
- 自社でシステムを改修する手間と負担が大きかった
- 手入力作業が多く非効率だった
- 業種によって異なるシステム管理が必要で、業務効率を妨げていた
- トラブル発生時の復旧に時間がかかり、業務が滞ることが多かった
導入後の効果
- 各種システムを一括管理できるようになった
- 手入力作業が大幅に減り、業務時間が3分の2に短縮できた
- 作業のムリ・ムダがなくなり、社員の負担が軽減された
- オンラインサポートにより、問題を迅速に解決できるようになった
導入の背景
オフィスコンピュータでの管理に限界を感じ、新システムを導入
PROCES.S導入の背景を教えてください。
当社では長年、オフィスコンピュータ(オフコン)を活用していました。しかし、法改正で制度が変わるたびにシステム改修が必要となり、時間も手間もかかっていました。それを自社リソースで対応していたため、大きな負担になっていたのです。さらに、プログラムの不具合によって計算ミスが頻発したり、手入力作業のため効率が悪かったりと課題は多く、オフコンでの管理に限界を感じるようになりました。
また、今はなんとか対応できても、この課題を次代に残すわけにはいきません。そこで新システムの導入を決断し、以前からシステムサポートで信頼関係のあったITSに相談しました。
導入のポイント
要望への提案力と安心のサポート体制が決め手に
PROCES.Sを選んだ理由は何でしたか。
当社は土木・建築事業以外にもさまざまな事業を手がけているため、新システムの導入にあたりグループ全体の事務業務を効率化したいと考えていました。そのため、「建設業だけでなく、他事業でも使えるシステム」という条件は譲れないポイントでした。
PROCES.Sはとても魅力的なシステムですが、建設業に特化したERPシステムと聞いていた。当初はこちらの要望に対応できるか少し不安もあり、ITSの担当者に何度も確認しましたが、「一般的な会計システムとしても使える」と説明があり、安心してPROCES.Sに切り替えることができました。当社に合った最適な提案をしてもらえたことも良かったですし、具体的な提案内容を聞き、業務効率が大幅に改善するイメージも描けました。さらに、リモートによるサポート体制があるのも導入の決め手になりました

△ 土木工事現場

△ 小川タイヤサービスセンター
PROCES.Sの運用を開始するまでの流れを教えてください。
2019年に導入を決め、すぐに打ち合わせを進めていきました。すべての業務にオフコンを使っていたため、一度に切り替えるのは難しく、まずは販売管理システムから始め、工事管理、会計システムと約1年半かけて現在の体制へと整えていきました。
今は、工事管理と会計システムはPROCES.Sを、販売管理システムはオリジナルで開発してもらったシステムを使用しています。本当は販売管理システムもPROCES.Sを利用できればさらに汎用性が高まるのですが、当社は事業数が多く、すべての要望をカバーするには多くのカスタマイズが必要になります。ITSの担当者とエンジニアを交えて話し合った結果、「それなら独自でシステム開発した方がよい」という結論に至りました。これまではシステムごとに一から手入力していたデータが、今はボタン一つでPROCES.Sへ連携できるようになり、業務効率は大幅に改善。ITSに相談して良かったと心から思っています。
導入の効果と今後の展開
業務効率が劇的に向上し、社員の負担が軽減 今後はクラウド化推進へ
実際にPROCES.Sを運用して感じた効果や成果について教えてください。
最大の成果は、事務作業の効率化です。以前は毎月パターン化されたデータ入力でも、一からすべて手作業で行っていましたが、今はお気に入り機能を使って簡単に入力パターンを反映できるようになり、本当に楽になりました。作業時間は約3分の2に短縮され、その分の時間を他の業務に活用できるように。社員の負担軽減と業務効率化を実現でき、職場の体制が変わったとしても業務を滞りなく進められる安心感も生まれました。
もう一つ大きなメリットに感じているのは、ITSから直接オンラインサポートを受けられることです。トラブルが発生しても早期に解決できるため、時間のロスがなくなりました。自社で復旧対応をしていた時は、システム障害やデータ集計のミスマッチなど、あらゆるトラブル対応をほぼ私一人で行っていたため、解決までに時間がかかっていました。それが今では、PROCES.Sの高い機能性によりトラブル自体が少なくなったうえに、何かあってもITSがリモートで直接現場とやりとりしてくれるため、私が対応することはほとんどありません。業務がスピーディーにこなせるようになり、社員がストレスを感じることも少なくなったと感じています。
ITSの担当者には、どのような印象をお持ちですか?
PROCES.Sはパッケージシステムですが、専任の担当者が付き、しっかりサポートしてくれるのがありがたいです。当社のことを理解してくれているため、要望に柔軟かつ最適な提案で応えてくれる安心感があります。最初にITSとの取引を決めた理由も、カスタマイズできる柔軟性の高いシステムとサポート体制でした。
ひとつ期待を込めてお願いするとすれば、担当者が不在の際にも、より迅速に対応してもらえる体制があればさらに嬉しいですね。逆に言えば、それ以外はパーフェクトです!
今後、PROCES.Sをどのように活用していきたいですか?
来年サーバー本体の保守期限が切れるため、これを機にクラウド版へ移行し、リモートワークが可能な環境を整えたいと考えています。将来、コロナ禍のような事態が再び起こるかもしれませんし、当社のある富山県朝日町は冬期に積雪で出勤が難しいこともあるので、自宅でも仕事ができるようになれば業務の滞りもなくなります。クラウド化を推進し、さらなる業務効率化と柔軟な働き方の実現を目指していきたいです。












