独自の経理処理に合わせてPROCES.Sをカスタマイズ 省力化とデータの有効活用に成功

  • 植村建設株式会社
総合建設業

植村建設株式会社

事業内容
総合建設業(土木工事業/建築工事業/とび・土工工事業ほか)
設立
1953年
資本金
5,000万円
社員数
98名(グループ総勢150名)
所在地
北海道赤平市東文京町1丁目1番地
Webサイト
https://www.uemurakk.co.jp
導入システム
建設業ERPシステムPROCES.S

植村建設株式会社は1953年、土木工事・砂利採取販売を営む「植村組」として創業。現在は、工事・維持事業を主軸に、ICT、防災、アスファルト合材製造プラント、イベント等各事業を手がけている。グループ会社の植栄興業株式会社は、建設業のほか、運搬、ガソリンスタンド、砂利採取販売、再生骨材(コン・アス)リサイクルプラント等各事業を展開する。

企業ビジョンは「UNiCON(ユニコン)」。これは「UNIQUE」「Uemura Next Innovation」「i-Construction(ICT施工)」を組み合わせ、「唯一無二の建設会社」「次世代への革新」を目指すという思いを表現した。実証実験場と人材育成施設を兼ねた「UNiCON FIELD」を備え、3次元レーザースキャンやUAV測量システムなどの最新機器を使った計測・解析、3次元設計データの作成、ICT建機による施工などを実現している。


△ 左:除雪業務(国道・道道・市道)、右:歩道橋の解体撤去風景

△ 舗装業務(国道・道道・市道)

植村建設株式会社が従来使用していたのはオフコンの会計システム。ベンダーから更新・サポートの終了が告げられたため、新規システム導入を検討せざるを得なくなりました。同社が選んだのは、これまでの記帳ルールや帳票の書式を踏襲できる、内田洋行ITソリューションズ(以下、ITS)の建設・工事業ERPシステム「PROCES.S」。

導入後は、日々の仕訳や決算業務など入力の省力化に成功し、一元管理されるデータもExcelで自由に抽出・加工できるため、全社で共有しやすくなりました。今後はさらなる業務効率化を求め、PROCES.Sと連携する拡張オプションシリーズ「UC+(ユクタス)」を利用する予定です。

システム導入の課題と効果

導入前の課題

  • オフコンを使用していたが、会計システムの更新とサポートが終了することに
  • 決算期の書類作成で、経理担当者の業務負荷が大きくなっていた

導入後の効果

  • 会計と財務管理を一つのシステムとして使えるため、利便性がアップした
  • 日常の経理業務を行うだけで決算書類が出力でき、業務が省力化できた
  • 一元管理されたデータを有効活用できるようになった

導入の背景

使用していた会計システムの更新・サポートが終了し、新システムを検討

PROCES.S導入の背景を教えてください。

PROCES.Sを導入する前は、オフコンの会計システムを使用していました。それ自体に問題はなく、当時は不満や不便を感じていたわけではありませんでした。ただ、更新もサポートも終了してしまうと聞き、乗り換えを検討することになったのです。

そのころ、弊社の総務・管理部の部長が代替わりしたこともあり、オフコン以外の選択肢を視野に入れて、新システムを探し始めました。そのなかでPROCES.Sも候補に上がり、以前から営業に立ち寄ってくれていたITSに相談してみることに。それから足掛け3年、2019年9月にデモンストレーションを見せてもらい、2021年3月から運用を開始しています。


△左から、総務・管理部 係長 岩渕 樹 様、総務・管理部 次長 田屋 真澄 様、取締役 総務・管理部 部長 矢埜 克昌 様

導入のポイント

自社の記帳ルールや帳票の書式にカスタマイズできるPROCES.Sの柔軟さが決め手に

PROCES.Sを選んだ決め手は何でしたか。

決め手は、汎用性の高さとカスタマイズの柔軟さです。

新しいシステムへの乗り換えにあたり、「いまの会計システムとほぼ同じことができる」は絶対条件でした。例えば、私どもは仕訳に「部門」「科目」「費目」の3項目を使っているため、同じように分類できないと使い勝手が悪いのです。記帳ルールから変えなくてはいけないとなると、経理担当者には大きな負担ですから。

また、社内決裁はまだ紙を使っているため、帳票の書式をガラッと変えてしまうと混乱を招きかねません。PROCES.Sは、自由にカスタマイズできるのが良いですね。

会計システムを開発するには莫大な費用がかかるうえに、その後のメンテナンスにも別途料金が発生します。ITSの営業担当者から、パッケージシステムであれば改修費はそれほどかからず、更新もスムーズだと説明を受けて、私たちが会計システムに求めている条件を伝えました。お話を重ねるうち、PROCES.Sなら私たちの要望を実現可能だとわかり、導入に至りました。

導入の効果と今後の展開

PROCES.Sで経理の負担が軽減 UC+の拡張機能で、さらなる効率化を目指す

実際にPROCES.Sの運用を始められて感じたことや、得られた成果について教えてください。

従来の会計システムに似せたとはいえ、画面表示や入力方法は異なるので多少の戸惑いはありましたが、すぐに慣れました。帳票に関しても混乱はなかったですね。細かな不具合が発生したら、その都度ITSの担当SEと連絡を取り合いながら調整を重ねて、いまのカスタマイズ設定に落ち着きました。スムーズにシステム移行できたと思います。

いまのところ、PROCES.Sを使用できるのは総務・管理部の4人。そのうちの1人が植村建設、もう1人がグループ会社・植栄興業の経理を担当しています。もともと残業はほとんどなかったものの、決算期はやはり忙しい。でも、PROCES.Sなら日々の仕訳や帳票処理をしておくだけで、わざわざ決算書類を作成しなくても出力されるので、負担はかなり減りました。

経理のワンオペレーションが実現できましたし、どこからでもデータにアクセスできるので、仕事の効率がアップ。電子帳簿保存法やインボイス制度にも対応できたのはよかったです。

PROCES.Sの良さは、基幹システムに業務システムを連携できるところ。弊社は建設業だけではなく販売業も手がけているため、会計と販売管理を一つのシステムとして使えるのはとても便利です。

また、日々入力しているデータは一元管理され、Excelで抽出・加工ができます。なので、以前はPDFと紙で工事部に配布していた「工事台帳」「予実管理表」「業者別一覧」を、データとしてグループウェアで回覧するようにしました。ほしい情報を、ほしい形で使えるようになり、データを有効に活用できていると感じます。

ITSの担当者には、どのような印象をお持ちですか?

PROCES.Sはパッケージシステムにもかかわらず、ITSがきちんと担当者を付けてくれるのがありがたいです。

営業担当者は、まめに顔を出してはPROCES.Sの最新情報や便利な機能を教えてくれますし、担当SEは、不具合や不明点について問い合わせるとすぐにレスポンスをくれて、親切に対応してくれます。

ときには、無茶振りともいえるアイデアを投げかけて困らせてしまうこともありますが、「PROCES.Sでできる/できない」の判断が早く、そのうえで私たちの要望を叶えるための手立てを講じてくれるのです。
すごく頼りになりますね。

今後、PROCES.Sをどのように活用していきたいですか?

PROCES.Sは銀行のEB(エレクトロニック・バンキング)サービスに接続できると聞いて、いま優先的に進めているのが「総合振込」。これまで振込は手作業でしたから、負担がかなり軽減できると期待しています。

また今後は、PROCES.Sにクラウド型電子契約サービス「UC+(ユクタス)ケイヤク」などを連携させる予定。契約書の電子化を進めることで、さらなる業務効率化を目指していきます。


△左から、総務・管理部 係長 岩渕 樹 様、総務・管理部 次長 田屋 真澄 様、取締役 総務・管理部 部長 矢埜 克昌 様

成功へと導いた導入ツール

建設ITNAVI 内田洋行ITソリューションズ
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