PROCES.Sによるクラウド化でリアルタイムなデータ把握を実現 業務属人化の解消と、経理・現場の業務負担軽減につながった

  • 株式会社小川建設
総合建設業

株式会社小川建設

事業内容
建築請負、建築リニューアル、土地活用など
創業
1909年
資本金
3億6,056万円(資本剰余金を含む)
社員数
145名
所在地
東京都新宿区四谷1-4
Webサイト
https://www.yotsuya-ogawa.co.jp/
導入システム
建設業ERPシステムPROCES.S

1909(明治42)年、東京・港区で創業した株式会社小川建設。
社是「道義と技術」の下、企画から設計・施工、メンテナンスまで一貫した建築システムを確立し、新築工事を中心に、リノベーションや大規模修繕、耐震工事などにも対応している。
火災予防への高い意識から生まれた「全社員禁煙運動」、活発なコミュニケーションを建物の品質に生かす「4S+1(挨拶)運動」など、独自の取り組みを展開。顧客からの厚い信頼を獲得している。

1世紀に及ぶ長い歴史の中で、近代銀行建築など登録文化財となった建物のほか、医療・福祉施設、教育施設、工場や店舗・事務所まで、幅広い工事を手がけてきた同社。近年はとくに首都圏を中心としたマンション建築に強みを持ち、低層・高層を問わず多数の実績を誇る。


△ 足利織姫神社(国登録有形文化財)

△ 第一銀行桐生支店(近代銀行建築)

△ 分譲マンションの施工実績

株式会社小川建設は、30年以上利用していたシステムの保守期限を間近に控えていました。業務の属人化などの課題を抱えていたこともあり、新しいパッケージシステムへの移行を検討し、複数の候補から内田洋行ITソリューションズ(以下、ITS)の建設・工事業ERPシステム「PROCES.S」を導入。稼働開始後は、データをリアルタイムで把握できるようになり、経理の月次管理や決算などにかかる時間が大幅に減ったほか、現場を含め業務負担が軽減されています。

システム導入の課題と効果

導入前の課題

  • オンプレミス運用でアクセスできる機器が限られ、業務が属人化していた
  • 同期しなければデータが更新されず、原価などの数字の把握にタイムラグが生じていた
  • 月次管理や決算のデータ処理に1日~数日かかり、半月程度システムが使えないことも

導入後の効果

  • ネット環境があればどこでもシステムにアクセス可能になり、業務属人化が解消
  • クラウド上で最新のデータをリアルタイムに把握できるようになり、業務が円滑に
  • 締め作業でシステムを止める必要がなくなり、月次管理・決算にかかる時間が大幅減

導入の背景

従来システムの保守期限が迫る中、業務属人化解消のためクラウド型ERP導入を検討

「PROCES.S」を導入しようと思った背景を教えてください。

以前は、原価管理・会計、経費精算・勤怠管理をカバーするオールオーダーメイドのシステムを30年以上利用していました。旧来のオフィスコンピュータ(オフコン)で、エンジニア不足の影響もあって保守終了が迫っていたため、2021年ごろから入れ替えの検討をはじめました。

従来のシステムはオンプレミス運用で、業務の属人化が課題になっていました。画面のUIや操作方法がやや特殊で、慣れないと使いづらいため、特定のメンバーでなければできない業務も。システムに不具合が発生したときに対応できる人も限られていて、月末の締日にトラブルがあると経理処理が遅れてしまうこともありました。また、勤怠管理は紙の勤務表をもとにExcelに手打ちしてデータをエクスポートする仕組みで、そのためのマクロを組むのも特定の社員しかできないという状態でした。

当社はこうした課題を解決し、運用をスムーズにするため、クラウド化する方針を決定。保守終了までのタイムリミットが迫り、開発の時間が取れないこともあり、建設業向けのERPを導入することにしました。

△ インタビューのご様子

導入のポイント

ITSの信頼できる対応と、
機能と価格のバランスの良さが決め手となり、PROCES.Sを選択

「PROCES.S」を選んだ決め手は何でしたか?

導入にあたって当社は、3~4社のシステムに絞り、クラウド環境かつ一つのパッケージで業務をカバーできることを条件に比較・検討を行いました。
最終的にPROCES.Sに決めた理由は、必要十分な機能を有し、コスト面でも優れていたことです。
また、ITSの営業担当者は10年以上、提案に来てくれていましたし、見積もりやさまざまな対応がスピーディーで、安心して話を進められたのも大きかったですね。

「PROCES.S」の導入を決めてから運用を開始するまでの流れを教えてください。

デモの実施を経て、2023年から導入に向けたプロジェクトがスタートしました。基本設計や業務整理、必要なカスタマイズを段階的に進めた結果、稼働開始は2025年1月となりました。

導入にあたっては、従来システムのやり方にPROCES.Sを合わせるのではなく、できるだけPROCES.Sのしくみに私たちの業務を合わせることを前提にしました。当社は各現場の作業所長が一定の権限を持っていることもあり、他社と比較して申請・承認ルートが多い特徴があります。以前のシステムでは、目的に応じた伝票それぞれにルートを設定していましたが、PROCES.Sでは難しいため、入力者がルートを選択する形に。このように設定・運用のしかたを工夫してカバーし、それでもまかなえない部分には最低限のカスタマイズを実施しました。

ITSに相談して実現したことを教えてください。

現場の作業所長を含め、PC操作に慣れていない社員が利用することも考え、可能な限りシンプルでわかりやすい操作ができるよう要望しました。ITSには、予備項目などを使って臨機応変に調整してもらいました。

導入の効果と今後の展開

リアルタイムなデータ把握で業務が円滑に
経理や現場の負担も大きく軽減

実際に「PROCES.S」の運用を始められて感じたことや、得られた成果について教えてください。

運用開始時には、社員向けの説明会を数回に分けて実施し、マニュアルも配布。「同じ業務でも、従来システムと呼び名が異なる」といった変更点もあり、当初は現場から電話で多くの問い合わせがありましたが、システムに強い社員を中心に早い段階で操作に慣れてくれたと記憶しています。

PROCES.S導入で大きく変わったのは、データの把握が容易になった点です。今までは、データ同期を行わないと情報が更新されず、日次・月次という単位でしか原価等の数字を確認できませんでしたが、今はPROCES.Sでリアルタイムに見ることが可能です。また、特定の社員に依頼しなくても、自分たちでデータを抽出・インポートできるようになったのも大きな変化です。

経理での導入成果も大きかったですね。月次管理は従来、システムへの入力完了を確認した後にデータを1日がかりで抽出。Excelに出力し、紙の資料を作成していました。毎年の決算についても、合計3日程度の作業が必要で、数字が確定するまでは半月程度システムが使えない状態に。いずれも私たち総務が担当エンジニアの方と連携して処理を行っていました。PROCES.S導入後は、こうした抽出・出力の作業が大幅に削減され、経理部門だけで業務ができるようになり、「締め」の概念が大きく変わったと感じています。

現場においても、以前のシステムは現場事務所が移るたびに設定・接続の作業が必要でした。通信環境によっては送受信エラーが発生し、ローカルとデータベースの間で数値に差異が生じることもあったほか、承認を行うためだけに課長が事務所を訪れなければならないケースも。PROCES.Sによるクラウド化でこうした課題が一気に解決できましたし、現場ごとの原価精算もスムーズになりました。

そのほかにも、PROCES.S導入による良い影響はありましたか?

入力不備の修正がスムーズになりました。従来は入力不備が見つかった場合でも、こちらでローカルのデータを確認するのが難しいため、紙の伝票のやり取りを含め、入力者本人が修正入力を完了するまでかなりの時間がかかっていました。今は、PROCES.S上のデータをオンラインで本人と一緒に参照しながら原因を特定し、スピーディに修正のアドバイスができるようになりました。

また、クラウド化によって税制改正などへの対応が容易になりましたし、ITSから都度情報をもらえるので助かっています。ITSのユーザー会に参加するようになって、多くの情報を得られるようになったのも収穫です。PROCES.Sならさまざまな外部ツールとの連携が可能なことがわかり、時代に合った対応ができると期待しています。

ITSの担当者には、どのような印象をお持ちですか?

基本設計のところから丁寧にリードしてくれましたし、期首にPROCES.Sをリリースできるよう、スケジュール面で大きく尽力いただきました。導入当初は何度も電話をしてしまう時期もありましたが、みなさんとても真面目で、紳士的な対応をしてもらっています。

今後、「PROCES.S」をどのように活用していきたいですか?

先ほども触れたように、ノーコードツールやアプリをPROCES.Sと連携させて、業務効率化をさらに進めていきたいですね。例えば、現状は伝票などの承認がアナログで、特定の社員に負荷が集中しているので、ワークフローを活用して解決したり、発注・請求も電子化して、漏れをなくしていきたいと考えています。

成功へと導いた導入ツール

建設ITNAVI 内田洋行ITソリューションズ
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