PROCES.Sで、手作業に依存していた業務を自動化・標準化 6人で行っていた経理業務を3人でこなせるように

  • 池田建設株式会社
総合建設業

池田建設株式会社

事業内容
総合建設業(土木・建築)
設立
1937年(創業 1931年)
資本金
1億円
社員数
150名
所在地
東京都千代田区九段南2-4-16 九段ZENビル
Webサイト
https://www.ikeda-kk.co.jp/
導入システム
建設業ERPシステムPROCES.S

池田建設株式会社ロゴ

池田建設株式会社は1931年の創業以来、インフラ、住宅、オフィスビルなど幅広い分野で実績を重ねてきた。2012年からは、株式会社ZENホールディングスの傘下に入り、グループの中核を担う総合建設会社として成長を続けている。

「千年を、<かたち>に。」をキーワードに、技術と信頼を強みとした事業を展開している同社。
特徴的なのは、金沢工業大学(石川県)などの文教体育施設のほか、社寺を中心とした伝統建築における豊富な実績だ。

とりわけ、世界遺産の薬師寺(奈良県)の再建事業に半世紀にわたって参画。金堂や西塔、大講堂など白鳳伽藍(はくほうがらん)の再建のほか、玄奘三蔵院伽藍(げんじょうさんぞういんがらん)新築工事を手がけている。

薬師寺大講堂
△ 薬師寺大講堂

徳真会クオーツタワー
△ 徳真会クオーツタワー
大井競馬場G-FRONT
△ 大井競馬場G-FRONT

池田建設株式会社は以前、経理業務にオフコンを導入していましたが、多くの業務を手作業に依存。200件近い支払案内書を手作業でFAX送信していたことで、誤った先に送信してしまうなど、ミスも起こっていました。

こうした課題を解決するために、本格的なシステム導入を検討。内田洋行ITソリューションズ(以下、ITS)の建設・工事業ERPシステム「PROCES.S」を選びました。

導入後は、手作業が大幅に減り、煩雑な処理も手早く済ませられるようになり、業務の自動化・標準化が進行。6人がかりで行っていた経理業務を、現在では3人で担当しています。

システム導入の課題と効果

導入前の課題

  • 経理業務のほとんどを手作業に依存しており、FAX誤送信などのミスも多かった
  • オフコンを導入していたが、伝票の入力・集計に限った運用だった

導入後の効果

  • 手作業が大幅に減り、業務の自動化・標準化が進んだ
  • 煩雑な完成振替やJV管理もスムーズに行えるようになった
  • 以前6人で行っていた経理業務を3人でこなせるようになった

導入の背景・ポイント

オフコンやOCRを利用していたが、ほとんどが手作業
FAX誤送信などミスも多かった

PROCES.Sを導入しようと思った背景を教えてください。

以前はオフコンを使用していましたが、手書きの伝票を入力・集計するだけのものでした。
それ以外の請求などの作業は基本的に全てが手作業。取引先ごとに支払い案内書を作成し、それを印刷してFAXで送付していました。多い月では、200件くらいの請求を行うことも。
一件ずつFAX番号を入力していたので、誤送信も少なくありませんでした。
OCR伝票も使用していましたが、読み取りエラーになることもしばしばで、専用の大きな機器が場所を取っている状況もありました。

ERPシステム導入の検討を始めたのは、2008年のことでした。
当時のグループ会社でPROCES.Sを利用していた関係で、導入の流れになったようです。
翌2009年に稼働をスタート。2019年にはクラウド版に移行し、継続して利用しています。

導入の効果と今後の展開

煩雑な処理も、PROCES.Sなら「自動でスイスイ」 
手作業が大幅に減少し、業務効率アップ

実際にPROCES.Sの運用を始められて感じたことや、得られた成果について教えてください。

現在は、本社の経理財務課3名と、北陸支社の担当者1名で使用しています。
導入の大きなメリットは、何より手作業が大幅に減ったことですね。PROCES.Sは、自動でスイスイ処理をしてくれる画期的なシステム。自動仕訳はもちろん、以前かなり手間をかけていた請求処理も、自動で支払い案内書の作成から送信まで終えることができます。
以前は6人ほどの課員がいましたが、PROCES.Sのおかげで今は3人で経理をこなせるようになりました。

また、オフコン時代は情報更新だけでかなりの時間を要していました。
PROCES.Sなら、その都度リアルタイムで数字を確認可能。電子帳簿保存法やインボイス制度など、法改正にもすぐ対応してくれますし、導入して本当に良かったと思っています。

気に入っているのは、原価・発注管理モジュール。煩雑な計算が必要だった完成振替や見積計上なども大幅に省力化できました。
また、JV管理モジュールも重宝しています。自社の負担割合に応じた請求など、JV特有の処理もスムーズにこなせるようになりました。PROCES.Sは、属人化していた業務の標準化にも貢献してくれています。

ITSの担当者には、どのような印象をお持ちですか?

担当SEにサポートしてもらえるのは安心ですよね。わからないことがあれば「どうしたらいいですか?」と、わりとなんでもメールや電話で聞いてしまうんですが、すぐ答えてくれます。年に一度、決算期にしか使わない仕訳のやり方なども、「去年はこうでしたよ」と教えてもらえて助かりました。
フォローが細やかですし、その都度適切な提案をいただけると思っています。

今後、PROCES.Sをどのように活用していきたいですか?

クラウド版を使用しているので、経理部門だけではなく、支社を含めた他の社員も活用できるようになれば良いなと思っています。いまは月1回、原価が締まった時点で社内ポータルに帳票類を共有していますが、現場でもリアルタイムの数字を把握したり、入力もできるようになれば、さらに業務効率が上がると考えています。

これまで15年PROCES.Sを使ってきて、とても満足していますが、まだ機能のすべてを活用しきれていない部分があります。

先日もPROCES.Sを使っている同業他社さまと話す機会があり、「この機能を使うと楽ですよ」と勧められましたし、便利な機能をもっと活用していきたいと思います。

池田建設
△ 左から、管理本部 経理財務課 課長 小日向 泰様、管理本部 主任 大山 知子様

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